入れ歯のお手入れの手順

入れ歯のお手入れの
手順について

入れ歯のお手入れの手順について

入れ歯は適切にお手入れし、保管する事でより長く使い続ける事が出来ます。
衛生面でも清潔に保たないと、新たな口内トラブルになるので、手入れを怠らず適切に管理や保管を行いましょう。

入れ歯の寿命はどのくらい?

入れ歯は一生涯使える訳ではありません。およそ3〜5年程度と言われています。

寿命を迎える要因として、入れ歯が欠けるなどの損傷のほかに、歯肉が衰退したり別の歯を失ってしまう事で、新たな義歯を作る必要が出てきます。すぐに使えなくなってしまう事のないように、入れ歯は適切に管理するようにしましょう。

汚れた入れ歯の装着はやめよう

汚れた入れ歯を使い続けると下記のようなトラブルがおこる可能性があります。

  • 入れ歯に汚れがつき義歯性口内炎になる
  • 入れ歯による慢性的な刺激や圧迫により粘膜や入れ歯の床縁に炎症が起こる
  • 唾液に含まれる細菌が増え、気管に入ってしまう恐れがある
  • 歯周病のリスクがより高くなる

安易な気持ちで入れ歯の洗浄をしなかったり、就寝時も付けたまま過ごす事で、大きなトラブルになりかねません。入れ歯は毎日洗浄して就寝時には外すようにしましょう。

入れ歯のお手入れ手順

入れ歯のお手入れの手順

推奨としては、毎食後に入れ歯を洗浄する事ですが、それはなかなか難しい方もいらっしゃるかと思います。

ですから、一日に一度は必ず洗浄をするようにしましょう。

  1. 入れ歯を外したら流水にさらしながら、入れ歯を専用のブラシもしくは歯ブラシで洗う(研磨剤の入っていない中性洗剤を使うのも大丈夫です)
  2. 柔らかい所はスポンジやガーゼで優しく洗いましょう
  3. 就寝前に洗った場合は水に入れて保管します。3日に1度程度の頻度で入れ歯専用の洗浄剤で除菌することが望ましいです
  4. テキスト入ります。テキスト入ります。テキスト入ります。テキスト入ります。

総入れ歯の正しい外し方

上顎用の総入れ歯は前歯をつまみ、奥歯側を下に降ろすイメージで外しましょう。

下顎用の総入れ歯は前歯を押さえて奥歯を持ち上げるようなイメージで浮かすように外します。口角を傷つける恐れがあるので、若干回転させながら口から取り出すと良いです。

部分入れ歯の正しい外し方

クラスプと呼ばれる金具部分に指をかけて金具が引っ掛かっている歯を押さえます。

金具をゆっくり動かしながら外しましょう。こちらは始めのうちは少し練習が必要かもしれません。

入れ歯にやってはいけない事

  • 熱いお湯をかける
  • 漂白剤を使う
  • 一般の歯磨き粉を使う
  • 乾燥させる

入れ歯は熱に弱く乾燥は厳禁です。変形や変色の原因となるので絶対にやめましょう。

入れ歯の汚れやすい場所

入れ歯の汚れやすい場所

自分の歯と同じように入れ歯にも汚れやすい箇所があります。

洗浄剤に浸すだけでは落ちにくいので、ブラシで洗う時に汚れやすい箇所を意識的に洗うようにしましょう。

  1. 総入れ歯の場合 総入れ歯の場合は、入れ歯の裏側にあたる口内の粘膜と接する部分に汚れが溜まります。
    また、歯と歯の間のくぼみと歯と歯茎の間も物が詰まりやすいので、デンタルフロスなどを使う事が望ましいです。
  2. 部分入れ歯の場合 部分入れ歯の場合も、歯と歯の間のくぼみは汚れやすいですが、既存の歯に掛ける金具にも汚れが溜まりやすいです。
    普通の歯ブラシを使うより、入れ歯専用の歯ブラシを使う事で、より細かい隙間まで磨く事ができます。

入れ歯の洗浄剤の選び方

気になる汚れを分類して、入れ歯の洗浄剤の配合成分のおすすめをご紹介します。

歯石をしっかり落としたい方

歯石をしっかり落としたい場合は「酵素」が入っている洗浄剤がおすすめです。

もちろん、酵素だけでは綺麗にはなりませんのでブラッシングは必要ですが、目に見えない隅々の汚れも落ちやすくしてくれ、歯石の形成を予防してくれます。

それでも落ちない場合には、歯医者でも入れ歯の歯石落としは出来ますので、ぜひご相談ください。

入れ歯の変色を防ぎたい方

入れ歯の変色を防ぐには「次亜塩素酸ナトリウム」が配合されている洗浄剤がおすすめです。次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性なので、人工歯の白さを保ちやすくなります。

入れ歯洗浄剤に入った次亜塩素酸ナトリウムは、アルカリ性の度数は低めではあるものの、長時間浸したままにするのは素材を痛めてしまうので使用時間は守ってください。

また金属を腐食する効果もあるため、部分入れ歯のような金属部分がある入れ歯には適していません。

終わりに

正しく入れ歯の管理をする事で、入れ歯の寿命を延ばし、見た目もより綺麗な状態を保つことが出来ます。入れ歯の洗浄は多少面倒ですが、掃除やブラッシングを怠ると、隙間に詰まった汚れが落ちず、非常に不衛生です。

不衛生な入れ歯を付けていると、様々なリスクが高くなってしまうので、こまめに洗って常に清潔な入れ歯を装着するようにしましょう。その他、入れ歯に関する疑問についてはこちらの記事をご覧ください。

入れ歯に関するよくある質問

記事の監修

この記事の監修 浜島均
あいおい歯科グループ
新宿駅前歯医者・矯正歯科
理事長

浜島 均

経歴

愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2019年 あいおい歯科グループ 新宿駅前歯医者・矯正歯科 開院

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